さて、調査の結果である。
公立小中学校を対象に行った結果では、2001年度で、農業体験学習が五二・○%、森林・林業体験学習が一八・七%、漁業体験学習が九・八%だった。
この数字をどのように評価するというより、まだ始まったばかりの調査という事情も加味して、その内容や、体験学習の内容を吟味、検討することが肝要で、そこから子供達に対して農林漁業をどのように理解させて行くかも議論して行く必要がありそうだ。
もうひとつ、農業体験教育には、農業に対する誤解を招く副作用も頭に入れておく必要がある。
体験農業は田植えも手作業で行う。
稲刈もカマでの手作業が多い。
しかし実際の営農は大型田植え機、コンバインによる稲刈と機械化されている。
体験農業と同時に農作業の機械化、農業経営の近代化という時代の趨勢も理解させないと、子供が誤解してしまう恐れがある。
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