減反強化による麦の作付け面積の増大と、天候に恵まれたという要因が重なって、増産目標は達成された。
それも2001年度の目標数量だけでなく、2004年度の数量をも上回る九一万トンとなった。
こうなると、新たな問題が浮上してきた。
麦の増産はコメの減反奨励策の結果として脚光を浴びて推進されている。
需要があるから、その分、増産している訳ではない。
実は、麦の品質は米国やカナダ産の輸入品が国産よりも優れている。
うどん用など特定の需要向けには国産の方が適しているとの意見もあるが、それすら輸入品の方が良い。
麦を目標以上に増産したのは良いが、需要が追い付かないという状況になりつつある。