化学工業は、公害産業の代名詞のようにみられた時期があったし、全国的に乱開発による近代化が進んだために、緑や自然が失われたことへの反省や反発から、「自然であることが最善だ」といった考え方が根底にあるのではないだろうか。
しかし、農薬や食品添加物は、現代の化学技術の水準で発ガン性なしと確認されている。
だから、専門家たちは、安全だ、と口を揃える。
だが、専門家たちが「安全だ」と語る理由はそれだけではない。
キケンな合成化学物質の代表のように言われている農薬よりも、もっと危険な物質が自然界に数多くある、ということがわかってきたからでもあるのだ。
「自然物の方がキケンだなんてことはない」と考える人も多いだろう。
しかし、これは紛れもない事実なのである。
残留農薬検査