生物効果のスクリーニングのためハスモンヨトウ・ヨトウムシなどを飼育室で飼う。
平日はどうということもないが、日曜や祝日は、誰かが面倒をみてやらねばならない。
研究者は、連休や正月でも、最低一日は出て来ている。
生物屋は、生物に合わせて仕事するんだ、と思いあきらめなければならず。
たとえ新婚家庭であろうと、当番の日には虫の世話に出ていかねばならない。
1973年直後から、生物関係の仕事も忙しくなり、自分の家よりも、虫の世話に時間をさかれる毎日になった。
仕事とはいえ、因果なものだ。
さて、そうやって飼っている虫の数は一体どれくらいか。
だいたい一回に100点くらいの化合物についてスクリーニングをやり、一点あたり20匹使うと2千匹、これが週に2回で4千、何やかんやで最低5千匹くらいでしょう。