急性毒性試験(残留農薬検査)

「急性毒性試験」は、対象薬剤が体内に入る経路によって、吸入(呼吸器からの吸入)、経口(口から飲み込む)、経皮(皮ふに付着)の三通り行う。

実験用に飼育されたラットやマウスを使って、どれだけの量で半数の動物が死ぬか、というLD50値を求める。

このLD50値は、経口毒性はラットを含めて二種類以上、経皮毒性は一種類以上の哺乳動物、吸入毒性はラットを使って試験し14日間以上観察することが法律で決められており、それぞれ、オスとメスを5匹以上ずつ使う。

「食塩にも急性毒性?」

などと驚く向きもおられるようだが、現実に、高濃度の食塩水を飲んで、子供が死んでしまったという事件もあったのだ。

過ぎたるは及ばざるがごとしで、過剰摂取すれば、酒はもちろん、砂糖だって、薬であるアスピリンやビタミンCだって毒になる。