コメ関税化の教訓 その1

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1989年11月、ベルリンの壁が崩壊した。

英国のチャーチル首相が「鉄のカーテン」

と命名した東西冷戦の象徴が崩壊したのである。

第二次世界大戦後の世界を暗い雲でおおっていた東西冷戦が終わり、世界は市場主義のもとに経済繁栄を競う時代に移行した。

この冷戦の終結に対して、日本は世界平和が訪れる歴史的な出来事と歓迎していた。

そして、東欧やソ連圏が西側に市場を開放すれば、これらの国の人々が西側の民需製品を本格的に輸入する時代の始まりと理解した。
西側の民需製品の中では日本製の自動車、家電製品などが抜群の競争力を誇っていた。

そこで日本の産業界は新たな巨大市場が登場した、と期待を膨らませていた。

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